消費者の素朴なギモン

本当に飲んだことあるの?? 

「お茶屋さんの店員さんて、売っているお茶を飲んだことあるの?」30代の女性からの鋭い質問にドキッ。「もちろんあると思いますよ。なぜですか?」と答えると、こんな答が返って来ました。 
  「例えば洋服を買うとき、店員さんは基本的にそのお店のブランドを着ていて、しわになりにくい、とか、洗濯しやすい、とか、こんな風にアクセサリーと組み合わせると映える、とか、色々アドバイスしてくれる。実際の体験談だから、すごくインパクトがあって、その気にさせられちゃう。でもお茶屋さんやケーキ屋さん・和菓子屋さんて、『○○産の○○を使っている』みたいな話ばっかりで、体験談が少ないんだもの!」

 


なぜ緑茶はほうれん草と比べて断然高いの?

「えっっっ。ほうれん草と緑茶をどうして比べるの??????」ととまどうハシモトですが、ほうれん草が小松菜やモロヘイヤに置き換えられるだけで、この手のシツモンは結構あります。「お茶は蒸したり揉んだりして四分の一の量になってしまうのよ!」と説明すると「なーるほど!」と納得されます。当り前のことと思わずに、基本のキからお話することは大切だと感じます。ハシモトも最近荒茶を製造する研修に参加させていただいたので、自信を持ち、実感を込めて説明ができます!?


受賞茶は「キープ」?!

 

「なんとか大臣賞受賞みたいなお茶って、もらったら嬉しいけどちょっと困る」という発言があり、「えっ、どうして??」と突っ込むと、「だっておいしいお茶なのに、きっと上手に淹れられないもの」という答。「湯冷ましすれば大丈夫」「湯呑みに一度入れてから急須にお湯を移せばOK」など色々な意見が出たのですが、結局最後は「受賞茶をキープしてくれたらいいのに」という結論になりました。
つまり、お茶屋さんで受賞茶を購入したら、居酒屋さんのボトルみたいにお茶をキープしておく。来店したらそのお茶葉でプロに淹れてもらうということ!「嗚呼なんと消費者はとんでもないのだっっ」と思いつつ、何かのヒントになればとご紹介させていただきました。