当事者意識と口コミの関係

本当に飲んだことあるの??  

  新商品を企画するときに、御社ではどんな風に商品化されますか?社長が、いや一番お客様に近い営業さんが、と色々ご意見はあると思いますが、B to Cの場合、もっとも効果的なのは、お客様に商品開発に参加していただく、ということだと思います。 
 先日のグループインタビューでも、あるお店が出店前に出店するエリアでモニターさんを募集にし「意見を聞く会」を実施して、消費者の声を取り入れた新店舗をオープンさせたというお話をしていた女性がいました。すごいです。これは主婦のプライドをくすぐるのでしょう、まるで自分が経営者の如く、出来たこと、出来なかったこと、その理由、という感じでずーっとお話をされるのです。社外広報担当っていう感じ!びっくりしました。
※商取引の形態の1つで、企業(business)と一般消費者(consumer)の取り引きのこと。 

 


商品名を公募

 以前取材したフレッシュコスメのお店では、商品名はアルバイトを含む社員から公募する、というお話をされていました。商品コンセプトは伝えた上で、ネーミングしてもらう流れです。公募の中から、実際に決定するのは企画部の人間なのだそうですが、「自分達が参加した」という現場の意識がとても大切なのだ、ということ。

実際に商品名に自分のアイデアが採用されると、どんなマニュアルを作るよりも、どんなに熱心に教育するよりも、創意工夫して売るのだそうです。これって、「当事者意識をくすぐる」という点では、社外モニター制度と似ていますよね!


儲けるという字

 「当事者意識」って、「あたかもその事柄に直接関係している人のようなモチベーション」という風に訳せますが、そこには「自分だけが知っている」というような特別感が必須のような気がします。ヒミツ、というのではないけれど、まだポピュラーではない。知っている人はまだ少ない、という感じ。

こういう時の口コミは強烈です。「儲ける」という字は、人と人(者)の間に言葉がある、つまり口コミのこと、と解説している本を読んだことがありますが、このような心理を上手に活用しているのが、今話題のサンプル百貨店だと思います。
「日本茶で口コミ」嗚呼、起こしたいですね!