茶器からはじまる日本茶のある暮らし

体験できる場所が激減?!

1995年からスタートした消費者座談会。毎年6人×10グループ。その時の課題や仮説に合わせてお話を伺い、商品開発に活かしてきました。そして今回!!戸越銀座に「茶器からはじまるお茶のある暮らし」をテーマに、お店を開店することになりました。
本社から歩いて7分くらいの立地の戸越銀座商店街。街ブラのメッカで、近くには文庫の森や戸越公園、戸越八幡神社など、緑豊かな場所が点在しています。先日の秋冬内覧会でお話をさせていただいたのですが、1999年には約半数が専門店や百貨店などの対面販売で売られていたお茶が、今や15%。戸越銀座も例にもれず、かつては数件あったお茶屋さんが廃業されてしまいました。

「きっかけ」に注力する

阪神百貨店の「茶フェス」に参加させていただいて気づいたことは、茶器に出逢って(試飲して色々質問して)、「あっ、これなら私も使ってみたい」と思えて、茶器の購入を決めたら、初めて茶葉が売れる、ということでした。そもそも茶専門店さんの常連さんは、急須を日常的に使う方が主流ですが、そうではない人がたくさんいるということ、そしてそういう方たちも「日本茶いいな」って思ってくださっているということがわかりました。
なので、私たちが推すのは、「茶葉の品質」や「お茶のお味」ではなく、「日本茶のある暮らし」へのきっかけ。まず、茶器やお茶缶やお茶請けがあって、最後に茶葉があるという感覚。

茶器ラボ?!

扱う日本茶は月替わりで、全国のお茶屋さんから公募します。実は、先日、その説明会を開催したのですが、面白がってくださるお茶屋さんが多く、「これはラボだね」「実験だから、うまくいったこともいかなかったこともシェアしてほしいなあ」というご意見をたくさんいただきました。11月3日の開店に向けて、ドキドキワクワクしながら、今までの消費者座談会でいただいたご意見を土台にして、組み立てていきます。