外国人旅行客に売る!?

なんと日本茶1位!

個人で日本に来る外国人旅行客の「お土産にしたいモノランキング」の第1位に日本茶が選ばれたという記事を発見しました!
2位がデジカメ、3位が浴衣。昨年より順位を一つ上げての堂々1位だそうです。
日本茶って、日本の文化が凝縮されている感じがするのだということですが、実際にはどういう日本茶が買われているのでしょうか?
抹茶だとしたら、きっと茶筅は必須アイテムですよね。記念のオブジェとしてもイケテルと人気が高いのではないでしょうか?
煎茶だとしたら、急須は必須アイテムですが、道中割れそうですものね、私が旅行者だとしたら、かなり迷うところだと思います。機能性で言ったらやはりティーバッグでしょうか?

緑茶初心者と外国人旅行者は相似形?!

自分がパック旅行でなく、日本を選んでわざわざ訪れた外国人旅行客だと想像していたら、「ああ、これって学生さんたちの座談会で話されていたことに通じてる」と思い当たりました。
日本茶に憧れはある。日本文化も感じているので、急須や茶筅などの道具立てに対しても「カワイイ」「素敵」などと言いつつ一目置いている。でもそれはイメージだけなので、実際に日本茶を淹れる手順については、全く知らないし、道具立ても持っていない。
まず急須を持っているかどうかでYESの人は少なく、多くの場合は紅茶やコーヒーと兼用。「できれば急須で淹れたい」という発言は多発するものの、きちんと納得して急須が選べる店がない、お金を使う優先順位から見ると急須は後回しになりがち、などの理由で、日本茶を飲めるインフラは整っていません。
最初につまずくのはお茶葉の分量。「コーヒーはきちんと万国共通のメジャーがあるのに、日本茶にはそういうのがないのはアホだと思う。全国共通のメジャーを作れば、きっとお茶葉をけちって不味く淹れてしまう人はいなくなるはず」と力説していた女子高校生の発言も忘れられません。
いかに加減を知らないヒトたちに、美味しく日本茶を飲んでいただくか、という点においては、女子高校生も外国人旅行客も似たもの同士だと思います。

日本文化を表現したティーバッグ

こういう人たちに、日本文化への憧れを感じてもらえるようなティーバッグを開発していく余地はあると思います。中味は同じでもいいから、商品の世界観みたいなものが、日本文化を売る、という立ち位置であることがポイント。ポイ捨て簡単という機能性ではなく、茶葉のグレードについて語ることで、従来のティーバッグとは似て非なる商品が出来上がるかもしれません。