海苔とお茶の逆転の関係!?

贈答品の需要と供給。
関東では「お茶と海苔」をセットで売られるお茶屋さんが多いですが、最近のグループインタビューで、「お茶と海苔の世代の逆転!?」を発見しました。
「いただきものでうれしいもの。」を聞くと、比較的若い子育て世代は「海苔!」と叫ぶ人が多く、ご年配には「お茶!」と言う人が多いんです。一方、「食品のいただきものの中でいただいても使い切れないもの。」を聞くと、今度は子育て世代は「お茶!」と言い、年配者は、油やお菓子に次いで「海苔」が挙がります。つまり逆転現象(?!)があるんですよね。

子育て世代は「海苔」の消費量がすごい!(1)給食のない子どもがいるお母さんは毎日のお弁当で。
(2)子どものサッカーやら野球やらの応援には、朝から半端じゃない数のおにぎりを作る。
(3)手巻き寿司の食卓出現頻度が高い。
(4)幼稚園くらいの子ども達がいるお母さんが「親子で昼食タイム」には、混ぜご飯系を海苔で小さくくるんで食べるのが流行っているらしい。(一部地域)
というワケで、一週間で一帖くらいの消費頻度がスタンダード。極上の海苔じゃなくてもいいから、「値ごろでソコソコのを食べたい!」と願っています。
実際購入しているのはスーパーの店頭が圧倒的ですが、「あそこのお店の海苔の特売は狙い目!」という発言もよくあり、専門店の方がおいしいことがわかれば(もちろん納得価格で)多少遠くても足を運んでくれるはずです。
残念ながら、「お茶は飲みきれない。」「お茶好きの友達に上げる。」「バザーに出す。」という発言が多いのも子育て世代。子育て世代をゲットするには、海苔でアプローチするのも一案です。

年配者は「やっぱりお茶」でしょ!(1)朝起きて一杯
(2)朝食後に一杯
(3)洗濯機をまわして一杯
(4)掃除機かけて一杯
(5)洗濯物を干して一杯
(6)ワイドショーを見ながら一杯
等々、家にいる時間の長い年配者は、ものすごい量のお茶を飲みます。これが40代だと、紅茶やコーヒーや麦茶と色々飲むのに、年配になればなるほど日本茶一筋、浮気をしません。だから「日本茶のいただきものは(基本的に)うれしい」。もちろん、味にうるさいので、口に合わないとか色々言う人もたくさんいるけれど、それでもしっかり消費しています。
逆に贈答品でいただいた海苔は、「なかなか消費しきれない。」と言う人が多いのが特徴。おにぎりもあまり食べないし、朝食が和食の時に食卓にのぼる程度。どうもいただきものの量よりも消費量が少ないように感じます。

「チラシ」を作る時のヒント。以上のようなことを意識して、セールのチラシを作ってみると、お茶についてのアピールは年配者向けに大きな字で・海苔については量販店とのちがいを詳細につづってお得感をあおるのが効果的かもしれません。海苔は「極上が安い」というような決り文句ではなく、「この海苔はおいしい産地のパリパリ感最高の海苔なんだけど、製造過程でちょいとキズがついちゃって、贈答用としての商品価値が下がってしまったので、こんなに安いのよ。キズさえなければ○○円の海苔なのよ!」という感じで、しっかり伝わるようにしっかり書き込んでくださいね!(ちなみに「はねだしって、どんなダシで味付けしたの?」って質問があるほどですから、「わかりやすく」を心掛けましょう!)