いろいろな老後・いろいろなお茶のシーン

むかしむかし、おじいさんとおばあさんが…。
「定年を迎えたおじいさんと、彼を支えて来たおばあさんが仲良く縁側でお茶を啜る。」
こんな定型的(?!)老後のシーンは逆に珍しくなった感じを
最近のグループインタビューの結果から感じています。
たとえば、今年の仙台55歳以上の座談会でのエピソードをご紹介しましょう。

定年後の夫が家事を引き受け、健康タオクに。
Aさんは、10歳近く年上の夫・義母と三人暮し。
数年前に夫は定年退職。
一方、子どもが手を離れてから正社員で働くようになったAさんは、OA化の波に四苦八苦しながらも、仕事は楽しい。
ということで、Aさんは仕事を続け、夫が家事を受け持つようになった。
最初は、マッチでガスコンロに点火しようとする低レベルの夫だったが、暇にまかせて料理番組を見て修行して、腕を上げて、今は夕飯が楽しみ!
ところがお茶に関しては、「粉末茶はからだにイイ!」とテレビで洗脳され、リーフは一切飲まず、粉末茶一辺倒!?

年下の夫に恩返ししてもらう?一方Bさんは、夫が年下なので、自分は定年退職した後も、夫はバリバリの現役。
今まで子どもも持たず、DINKSの先駆けとして仕事中心の毎日だったが、
定年後はじめて体験した「専業主婦」は、ライフスタイルを激変させた。
まず、「お金があったら時間を買いたい」という生活から、
時間だけはたっぷりある生活に変わったことで、
折込広告を吟味し、家庭菜園をし、近所のヒトとおしゃべりをし…。
結果、ハマッテいるお茶は、口コミで知った「霊芝紅茶」。
ガラスポットにティーバックを入れてから水を注ぎ太陽にあてて色を出すとか???

キーワードは「健康」。
AさんBさんの場合は確かに極端なパターンです。
「定年後の夫と新婚生活以上にラブラブ!
二人でデパ地下・ホテイチ(ホテルの一階の食料品等のお店を指す)・公園などによく出かける。」
「夫と二人の時間が苦痛なので、
スイミングスクールやお稽古事の予定をぎっしり入れる。」
と多様な定年後模様ですが、食生活のキーワードは「健康」!
緑茶は、当たり前の存在過ぎて、「わざわざハマル」にはかなり微妙なポジションに位置しているようです。