お茶でやせる?

▼ 摂取から排出という視点。

アイソトニック飲料のコマーシャルで、「じょじょびじょびー」と歌っている元アイドルの暗示しているのは排出物。つまり栄養をからだに取り込むのではなく、いらないモノを外に出すという視点が、飽食の時代のトレンドです。
確かに座談会でも「デトックス」「毒出し」というフレーズは最近頻繁に聞かれるようになりました。これは若い女性から団塊の世代まで、広い年代に共通の関心事のようです。
一方、日経ヘルスやフィッテというような健康やダイエットをテーマにした雑誌では、「緑茶でやせる」というような特集が組まれています。ここでも、緑茶カテキンが体脂肪を燃やす、という感じで、からだに不要なモノを燃やしてなくしてしまおう、という発想。プラスの発想からマイナスの発想への大転換期と感じます。

▼ 基礎代謝という視点。

もう一つ、座談会で最近よく聞かれるようになった言葉の一つが「代謝」。車は同じガソリンの量なら、沢山走れた方が「燃費がいい」のですが、人間のカラダは逆の方が健康体ということ。朝食に生姜を入れた紅茶とか、冷房の効いたオフィスで温かい緑茶とか、「代謝を上げる飲み物」が紹介されますが、ここでも「おおっ、知らないところで一生懸命がんばっていたのね」という感じで緑茶(特に濃い緑茶)が上がります。
ただ、このように話す女性達は総じて緑茶を「サプリメント」のような健康の観点でとらえているので、「億劫にならない程度に簡単であること」が必須です。オフィスで温かい緑茶、を自分の代謝を上げるために飲むOLさんをイメージして、濃い緑茶ティーバッグやスティックタイプの使いきり粉末茶など、新しい商品訴求ができそうですね。