「やったらわかる」日本茶の底力

急須の下取りセール

グルイン2013年5月_1 1月に発行した新茶カタログに、2つのイベントをご紹介しました。実際にチャレンジされた方から報告をいただくと、とても嬉しく思います。皆さん口を揃えておっしゃるのは「やってみると色んなことがわかる!! 」  たとえば、急須下取りセール。東京都下のお茶屋さんは、「急須を300円で下取りします」とチラシに書いたそうです。3週間で約70個の急須が集まって、皆さん新しい急須を300円引きで購入したとのことですが、下取りに出た急須は、どろどろの網、蓋がない、持つ部分がガムテープでぐるぐる巻きになっているなど、想定外の瀕死の状態だったとか。中には1人で5個も持ち込むツワモノもいたので、そういう場合は1,000円につき急須下取り1個300円引き、という風にとっさに対応したとのこと。さすが商売人、機転がきいてますね!!  このお茶屋さんがおっしゃるには、「急須2割引」とチラシに書いてもほとんど反応はないのだそうです。逆に1個下取り300円引きで5,000円以上の急須を買い求める人もいたとのこと。損得ではなくて、急須を買い替えようというきっかけを、急須下取りというメッセージが与えているんだよね、とお話されるお茶屋さん。消費者の背中をそっと押す「急須下取りセール」。  新しいお気に入りの急須を買ったら、お茶を淹れる気持ちが俄然アップしそうです。

複合で取り組む

宮崎のお茶屋さんは、春の蔵ざらえ祭りで「急須下取りセール」と「ティーバッグつかみ取り」をダブルでチャレンジされたとのこと。年に一度の全品2割引という大混雑が予想されるイベントのため、色々工夫をされています。「眠っている急須、ありませんか?」とDMに書き、実際に急須を持参されると「急須購入券300円」と交換する仕組み。3日間で50個集まったそうです。  一方、ティーバッグつかみ取りは、購入金額2,000円以上で1回。箱に入ったピンポン玉の合計数分、水出し煎茶のティーバッグを差し上げたとのこと。新商品のミディアムパックを使ったワンコインギフトも採用され、「思いのほか出産内祝の需要が多かった!」と嬉しい報告をいただきました。 グルイン2013年5月_2

一見さんをゲットするティーバッグつかみ取り

グルイン2013年5月_3 ハシモトも3月30日、都内のお茶屋さんの店頭で、ティーバッグのつかみ取りのイベントを実験させていただきました。「○千円以上お買い上げにつき1回無料でティーバッグつかみ取り」という、既存のお客様の客単価アップではなく、一見さんを取り込めるか、という実験です。  土曜日で人通りが多かったこともありますが、約2時間で102人の一見さんをゲット!途中には列もでき、大盛況でした。やってみて実感したことは、「簡単に盛り上げやすい!」ということです。今までにシャカシャカ抹茶やロックDEお茶のイベントをしてきたのに比べ、きゃあきゃあ言いながら箱からできるだけ多くのピンポン玉をつかみ出そうと奮闘するお客様の姿は笑顔に溢れ、1人あたりの滞留時間を引っ張るのも簡単なので、人が人を呼びます。  明らかにお茶屋さんに不似合いな(?!)、バサバサまつ毛やながーい爪の女子には「やってみようと思った決め手は何?」と訊いてみました。曰く「ティーバッグなら自分でも許されると思った」「これならお茶屋さんも怖くないと思った」「きっとお茶屋さんのティーバッグなら300円でも損はないと思った」「楽しそうだった」などなど。  やってわかったことは「日本茶のポテンシャルは高い!」ということ。一見さんを取り込むイベントに化けるかも!?とワクワクしました。