急須広げるプロジェクト

おしゃれ急須を贈る

グルイン2013年3月_1 朝日新聞の天声人語に「温かいお茶を急須で淹れる人は2割しかいない」という記事が掲載され、今までの座談会で「(一人暮らしを始めるとか結婚する時に)あればいいなとは思うけれど、必須でもなく優先順位も高くないので結局急須を持っていない」という発言は多々あったなあと思い出しました。
そして、こういう会話の場合、必ず「おしゃれな」急須とか「かわいい」急須という形容詞がつきます。インターネットで「急須」を検索すると、キーワードに「急須 おしゃれ」が一番に出て来ますから、急須をリビングテーブルに置いても違和感なくおしゃれであることは、必須なのかもしれません。助成金や補助金などを活用して、安い(おしゃれではない)急須を一律配っても、そのまま棚の奥に仕舞われてしまう危険もあるということです。

急須のパッケージ

今までの座談会で「急須をプレゼントしようと思ったら、発送用の味気ない箱だったので贈り物にできなかった」という発言はチラホラ聞いていたのです。けれど私、急須のパッケージは急須屋さんの仕事、ととらえていて、吉村の領分だと思っていなかったんですね。
先日、あるお茶屋さんの会合で、「今の若い人は見た目重視。パッケージのセンスはものすごく重要! 急須のパッケージだって、きっとまだまだ工夫ができる!」と発言された二代目経営者の方の発言で、「ほんとうにそうだっ!」と眼が覚めました。急須と、お茶をちょこっと。そういうプレゼントをしたくなるようなパッケージを作りたい! と思い立ち、社内に30代女子を中心とした「急須広げるプロジェクト(QHP)」を立ち上げたところです!
グルイン2013年3月_2

女子力をプレゼント!?

グルイン2013年3月_3 会議の中の女子の発言を聞いていると、「急須をプレゼントする」ということは「女子力をプレゼントする」ということなんだな、と感じます。まずは、おしゃれな急須でお茶を淹れている自分に憧れる。きっと急須の中はティーバッグでも構わない。逆にティーバッグを急須で淹れることを推奨していく方が、ハードルが高くなくて良いのかもしれない。まずは急須があってこそ、お茶が淹れられる環境があってこそ、初めてお茶葉の購入につながっていくのだなあと思うし、その環境を整えることもお茶屋さんの仕事であり商売であるとも思うのでした。
また、急須に水とお茶葉を入れて火にかけてしまう人もいるという記事を読むと、おいしいお茶の淹れ方を訴求する以前に、急須の持ち方、手の添え方という風に解説していく「しおり」の必要もあるのかもしれません。
そんなこんなをテーマの一つとして、2013年の消費者座談会の旅がスタートします。4月12日・13日・19日・20日が東京で5グループ。25日福岡、26日京都、27日静岡と旅に出ます。東京の座談会は、モニタールームから見られます。ご興味がある方は、どうぞご連絡ください。