給茶スポットあれこれ

若い人ほど関心が高い  

 5月のグルインの旅の中で、給茶スポットについて聞いてきました。
まずステンレスボトルを見た感想。年配者ほど「重い」「面倒」「ペットボトルを買う方がラク」というマイナス評価が多く、若くなればなるほど「環境にやさしい」「エコロジー」というプラス評価が増えます。
 次に給茶スポットに関する感想。年配者は「お茶でお金をとるの?」と驚きますが、若いグループは、「お金をとってくれた方がいい。だって無料だったら、いかにもお茶葉買ってくれよって感じで、逆に敷居が高く感じる」と有料であることにプラス評価。
そして「ロックDEお茶!」に関しては、「お茶は温かいもの」と関心が低い高齢者に対し、「色がきれい」「香りがいい」「氷の音に癒される」「おいしい」「おしゃれ」「おもてなしに最適」と若いグループの評価は高いです。


若い人には新しい体験

総合して感じたことは、「水筒を持参して出先で冷たいお茶を有料で補充しよう」というライフスタイルは、若い人には今まで経験したことのない、ちょっと背伸びすれば出来るエコロジーでおしゃれな行動であるのに対し、年配の人達には、「かつて当り前にやっていたことを何故今さらこの年になってお金払って取り組まなくちゃならないの?」という気分を感じさせる提案なのだということ。つまりこの企画は、若い、40代くらいまでの人の心の琴線に触れるので、茶専門店にとっては、新しいお客様を呼び込む力がある企画なのだということです。


究極の有料試飲!?

 実際に水筒派(マイボトル派)の特徴は、環境に関心の高い、知的な雰囲気のある人たち。結構リクツが大切な感じでしたので、日本茶の世界も、単に「おいしい」というだけではなく、品種や産地などの切り口を駆使して、彼女たちの知的好奇心をくすぐることで茶葉の購入に繋げることができるように思います。
 「お茶の淹れ方って難しいけれど、試飲のお茶は落ち着いて飲めない。給茶スポットってプロが淹れてくれる究極の有料試飲ですよね?」という発言が印象的でした。