他人に安く、自分に高く?!

ギフトについての考え方

 ちょこっとギフト、パーソナルギフトというお話は今までにもしてきましたが、最近の座談会で「なるほどー」と思う発言にぶつかりました。曰く、「日本の伝統食品って、他人に安く、自分に高く、っていうアプローチがないよねー」というお話。
「???」
その女性たちが言うには、昔の価値観は「自分は安いモノで我慢して、他人には気張って高額の商品をプレゼントする」という風だったけれど、今は逆の傾向がどんどん加速している。つまり、自分に時々贅沢なプレゼントをして自分を甘やかすことは大切にしているし、他人には相手がプレッシャーに感じないような少額のプレゼントを贈ってキモチを伝えるのが主流になりつつあるとのこと。

縦軸・横軸に置き換えてみると・・

 このお話を、縦軸に「高い・安い」、横軸に「自分・他人」と置いてみると、目からウロコという感じでした。
 先日、新聞を読んでいたら「ギフト市場で伸びているのはパーソナルギフトだけ」という記述がありましたが、それは言い換えると「他人に安いモノを贈る市場」と言えるのかもしれません。
 確かに「お茶Bar」のイベントをすると、「一煎茶のパックを3個・5個と購入して、お友達にプレゼントするの」というお話もよく聴きます。グラム単価で販売する時の感覚だと、ずいぶん高くつく、と売り手も感じるワケですが、プレゼントの時に働くのは、「グラム単価」ではなく「総額いくら」という感覚。
 ぜひ、伸びている「他人に安く」市場を、何とか攻略したいものです(笑)。