ホントにチャック袋を望んでいるの?

2001年グルインの旅の報告デス!
来年の新茶のデザインを決めるためのグループインタビューが、終わりました。時は6月、今年は東京・静岡・大阪・福岡とまわりました。今年の私たちのテーマは「チャック袋」。ホントのホンネで、消費者はどんな風にリアクションするのか?1.チャック付スタンドパック
2.チャック付平袋
3.平袋(従来のチャックの付いていないタイプ)
・・・の現物を見せながら、
ざっくばらんな消費者の意見を聞いてきました。

ヘビーユーザーはチャックが嫌い!普段、ガンガンお茶を飲んでいるヘビーユーザーは、お茶缶のフタでお茶葉の分量を測るのがお約束。「チャック袋から直接急須へ」というリアクションは許せないという人が多い。「ゴマとお茶はちがうでしょ?」
「ぜったいお茶葉がチャックに挟まるはず。」
「包材にお金がかかっている分、
中身が悪いんじゃないの?」
・・・という厳しいご意見。
私たちが予想していた「缶より機密性があり保存に良い」という意見は皆無で、「海苔やゴマとちがって、お茶は家族みんながいじるものだから、チャックをいい加減に閉めた時の湿気が心配。」という意見まで出る始末。その上、「ギフトには不向き。だって、いかにも簡便性が大事って感じが前面に出ていて、相手に失礼な感じ。かえって平袋の方がいいわ。」だって…。いやはや。

チャックなら立たなきゃイヤ!
逆にあんまり日本茶を飲まない人はチャック袋に寛容です。そのかわり「お茶缶のかわりならスタンドタイプでしょ?!寝ていたら、リビングテーブルの上でも冷蔵庫の中でも、上に色々重なって迷子になるに決まってる。」という意見が圧倒的。茶缶の代わりにリビングテーブルに置くなら、野暮ったくなくシンプルで可愛いデザインというのが条件で、「あんまりお茶を前面に出したのはねぇ・・・。」というご意見です。

悩んでいます、ワタクシ達・・・。
消費者のナマの声を聞けば聞くほど、「消費者はチャックを望んでいる!」なんて、無邪気に言えないワタクシ達。「冷たいお茶を年間飲む層はリーフ予備軍。水出し煎茶は曲がり角商材」という確信から、当社工場にチャック用製袋機を導入したのは、今から5年前。この秋口にはもう一台増設される予定ですが、作る側の発想だけでなく、使う人の実態を大切にした商品開発を進めていきたい!と心を新たにした今年のグルインでした。皆さんのご意見をお聞かせください。
maruyo@yoshimura-pack.co.jpまで!