ちょこっとギフトありますか?

お茶のギフトは3K?お茶屋さんのギフトって「かわいくない」「堅苦しい」「高価格」という3Kのイメージがとっても強いんです。「お葬式のお返し」しか念頭に置いてないようなのが多い、というのが、ちょっとキビシイ消費者のお茶ギフトのイメージ。
たとえば、観光地でお土産を買う時、知人友人におすそわけできるモノは選択肢に入りやすい。例えば勤め先やPTAの集まりで、気軽に「この前○○に行って来たの。」と手渡しても、おおげさにならず、でもあんまり野暮ったくないモノ。それが、おいしかったり珍しかったりすると、産地から取り寄せちゃったりする人もいて、好奇心旺盛です。

そんなちょっとしたギフトを、ワタクシ達は「ちょこっとギフト」と名付け、新しいファン作りへの必須アイテムと位置付けました。

儀礼的なギフトは、なんかイヤ。

グループインタビューを始めた6年前には、「お中元はビール・お歳暮はハム。」とか「大家族には油・年配にはお茶」とか、決まったものを贈る習慣の根強さを実感したものですが、年々その傾向は減少しているみたい。「お世話になった後に感謝の気持ちとして贈る。」等、自分の気持ちにそったカタチで、その都度贈る人が増えているように感じます。そして、プレゼントを選ぶ時間も楽しんでいることが特徴。「形式的・儀礼的」であることは、「心がこもっていない・自分らしさが表現できなくてつまらない」とマイナスイメージでとらえる世代が、30代・40代にウジャウジャ生息しています。
 
 
かわいくって、お値ごろ、話題性がある。

まず500円~1,000円くらいのお値ごろ価格でギフト、という「ちょこっとギフト」の感覚が、お茶の業界には馴染みが薄いかも知れません。けれど、発想を転換すれば、色々な方法があるはず。
「玉露って買ってみたいけど、高いし飲み終わる前に味が落ちそうでコワイ。」そんな声には、玉露を10g・20gでラッピング! 「お茶は100g単位」という法律なんかナイのだし、割高でも消費者ニーズを反映しています。
他にも、「季節感があってカワイイ」「面白くて話題になりそう」という切り口で、「ちょこっとギフト」を仕掛けましょう。売り手サイドの情報から脱して、買い手側の発想を満載した秋冬・新商品カタログをご覧ください!
ちなみに、「ちょこっとギフト」は、他人だけでなく、「がんばった自分にプレゼント」することもよくあるとのことです。