グループインタビューってなーに?

グループインタビューって なーに? 
 グループインタビュー = 略して「グルイン」!なんか、「ぐるんぱのようちえん」みたいで かわいいでしょ?生活者の実態を知るための、座談会形式のインタビューです。
 吉村(株)の場合は、新茶袋のデザインなど、新しいパッケージを開発する時に、6人の女性に参加していただいて、 わいわいガヤガヤの2時間。
 お茶葉の写真を見て「これってほうれん草みたい!」と指摘されたり、「このザル、かわいくって大スキ!」とほめていただいたり…。
 パッケージデザインだけではありません。
「新茶は八十八夜。 ・・・ってことは8月18日頃の収穫ってことですよね!」などの ショーゲキ的な 実態を知ることもできます。

主旨と背景 ちょっと理屈っぽいのですが、吉村(株)が「消費者実態調査」に取り組んできた主旨と背景について、お話しさせてください。
 パッケージデザインを考える時に、「これって若い子に受けそう」とか「これは年配者向きかな」と判断していませんか?でも、その判断は「だろう」「はずだ」の推測でしかないし、どうしても力の強いヒトの趣味や意見が通ってしまいがち。
私たちは、実際に消費者のナマの声を直接聞いて、その声を商品づくりに役立てたいと考えました。お茶屋さんに買いに来る消費者はもちろんですが、お茶を飲まない潜在的な消費者の実態も知って、「緑茶の消費のパイを広げるようなパッケージを作りたい!」という大志に燃えています。 

そもそものきっかけは、ハシモトの社宅生活でした。 
(当時は子育てに追われる専業主婦。約○年前のお話。ペぺンペンペン♪♪)
社宅での昼下がりのお茶会は、コーヒーと紅茶ばかり。日本茶の出番はほとんどないんです。「なんで?」と同世代のママさんに聞くと、「日本茶はおいしく淹れられないから」という答。
 コーヒーはコーヒーメーカーが淹れてくれるし、紅茶は熱湯OKなのに、日本茶はお湯を冷ましたり、手順があいまいでよくわからないらしい…。
 中には、急須も湯呑みも持っていなくて「超寒い時は冷蔵庫のペットのお茶をマグカップに入れてレンジでチン!」するママも生息する。
 「これってどういうこと?」「日本茶の将来はどうなるの?」という危機感から、消費者の実態を知りたい!というキモチ押さえ難く、1995年1996年に2000人アンケートを実施しました。
 ここでは「新茶の時期はいつ?」という設問に対して、10人に4人が答えられない(18~24才では約半数がマチガイ)という事実に大ショック!!
消費者のナマの声を聞く「グループインタビュー」に取り組み始めたのが1995年。東京・静岡・大阪・福岡・仙台・鹿児島・名古屋・札幌と、現在までコツコツと全国を行脚してきました。