「選ぶ」プロセスにこそ!!

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何かイイモノ
フィルターインボトル、ぜひぜひ2種類以上のお茶をテイスティングしてください。特にマルシェや店頭に出て試飲する場合には、1種類じゃなくて2種類!! ここを力説したいと思います。
なぜなら、1種類の時には「買うか買わないか」で迷うのだけど、2種類以上だと「どれにしようか?」で迷う。つまり購入は前提になるのです。「シールを貼って投票」などの参加型もいいですね。
実は座談会で話を聞いていると、ショッピングに行く時や何かプレゼントを選ぶ時、「○○を買おう」と決めていることは稀です。多くの場合、おおよその予算と「何かイイモノ」が欲しい、という感覚。だからこそ、店頭で「これはいいわ!!」と思わせるプロセスが大切です。
「これはいいわ!!」と思う決め手は、直感的なデザインも大きな比重を占めますが、売り場のワクワク感が非常に重要です。ワクワク感というのは、「なんか楽しそう」「なんか良さそう」という感覚。理屈ではありません。
手っ取り早いのは参加してもらうこと。それも「買わせるため」という意図がむき出しだと消費者は引きますから「知っていただく」というスタンスで。ご紹介する、知っていただく、好きになっていただく、購入していただく。そんな風にして、消費者は選ぶのではないかな、と思います。
食費でお茶を選ぶ時とちがって、「自分にごほうび」とか「プレゼント」であれば、高い安いというグラム単価の指標よりも、好き嫌いという価値観の指標が有効ということかもしれませんね。
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わざわざ行く価値
いつも5月の新茶時期に開催していた消費者座談会の旅は、今年は夏のお茶に焦点をあてて、6月25日に初回、7月1日と2日に東京で4回。その後7月8日が福岡、9日京都、10日静岡とまわります。座談会の導入にテイスティングプチイベントをやってみて、その反応をみようと考えています。
フィルターインボトルを沢山販売されるお茶屋さんにお話を聞くと、試飲の時にすごく工夫をされています。
たとえば、ワインのソムリエのように、白いナフキンをカッコよく折りたたんで氷が入ったワインクーラーから出したボトルをさっと持つ。どのようにボトルを拭い、どのように注ぐか、その所作のために何度も練習した、とおっしゃっていました。
布巾やトレイ、試飲カップなど小物に気を遣う、とおっしゃっていたお茶屋さんは「憧れの非日常を演出することが大切」とおっしゃっていました。試飲のお茶の色味もとても大切で、飲む前に「きれい」「素敵」と思わせるようにグラデーションになるようにお茶を選ぶそうです。そして、そこからどれだけリアルにお茶のある生活について豊かに語れるかも大切で、「販売する人が、お茶が好きかどうかが伝わるんだよね。お茶のある生活の幸せ感がね」とおっしゃっていました。
あるお茶屋さんは「今はネットや100均でモノがあふれている。実店舗では、わざわざ行く価値があることをしなければ存在する意味がない」とおっしゃっていました。わざわざ行く価値を、フィルターインボトルのテイスティングが創出できるのか?
座談会では、どういうフレーズやどういうプロセスに「なんか良さそう」「なんか楽しそう」を潜ませることが出来るのか、試行錯誤をしてきますね。