「トレンド」を作る。

「ロックDEお茶」

 地球温暖化の影響か、「あったかいお茶を飲む寒い季節」は段々短くなっていて、若い世代では「一年中冷たい飲み物」という人が増加しています。
そういう環境の中で、PETボトルに対抗する冷たい緑茶は、「水出し煎茶」が主流です。でも子育て世代では、ナマ水に抵抗がある人が結構存在するし、PETボトルではない緑茶のおいしさを訴求するにはインパクトに欠けるやさしい味ではないか、と感じます。
来月4月からスタートする予定の象印さん発案のトレンド作りのキーワードは、「ロックDEお茶」。ポットのお湯で、急須を使って、氷の入った器に淹れて急冷する、という方法です。


メリット1 緑茶のおいしさ再発見!

実はハシモトも以前から「ロックDEお茶」しています。子ども用ですが、一年中1リットルの耐熱ガラスのポットに2本、常に冷蔵庫に常備しているんです。
耐熱ガラスのポットに、冷蔵庫でどんどん勝手に作られる氷を8分目くらいまで淹れて、あとは急須で淹れます。茶葉をケチらなければ、水出しよりもキリリとしていて「おいしい!」と思わずつぶやいてしまうほどインパクトのある味です。
もう一つ感動するのは、水色の美しさ。水出しのようにほんのりとした色ではなく、しっかりとした透明感のある緑。この色もご馳走ですね。


メリット2 ポットも急須も仕舞わせない!

もともと象印さんが「ロックDEお茶」をトレンドにしたい、と考えたきっかけは、主力商品である湯沸しポットの売上や、ステンレスボトル(いわゆる水筒ですね)の温冷兼用と冷専用の売上構成比の変化だったそうです。つまり「おうちでお茶を飲む」という当り前の光景に変化が現れて、いるのではないか、ということ。
実際私たちがグループインタビューをしていても、夏場にポットや急須を棚の奥に仕舞ってしまう人は、暑い季節は麦茶かPETボトルが主流。そして秋になっても、ポットも急須も棚から出て来ないという危険性もはらんでいるのです。夏にポットも急須も仕舞わせないこと。これは日本茶をどんどん飲んでもらうためには、とっても大切で基本的なポイントです。


メリット3 デッドストックをザクザク使う!

「いただきものの緑茶があるから、日本茶は買わない」という発言は多く、対象者279名の中で、お茶葉を購入している人は177名で、全体の63.7%。残りの36.3%は、「いただきもので済む」「買ったことはない」という人達。つまり家庭内にストックが余っているということです。
たとえばお葬式でいただいたお茶が口に合わないと「不幸のお茶」などと呼ばれ、ますます日本茶を飲む頻度が落ちます。ですから、どんどんストックを使う(それも多少口に合わなくても気にせずにどんどん使う)仕組みは、新しく日本茶を購入していただくためにはとても大切。そういう意味でも、「ロックDEお茶」は、嬉しいトレンド作りです。


メリット4 温暖化に2つの面から対抗!

冒頭にも触れたように、地球温暖化のせいか温かい季節が伸びている昨今、冷たいお茶をハンドメイドすることは緑茶リーフの消費を増やすためには大切なこと。もう一つステップアップした試みとして、象印さんが昨年よりスタートしているマイボトルキャンペーン(自分のステンレスボトルを持って歩こう)の一つ、店頭で給茶する「給茶スポット」に関しても、日本茶専門店が数多く参加して、自動販売機並みの給茶スポットを実現できたら、とっても環境にやさしいのではないか、とでっかい夢を見ています。

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