自家製「冷たいお茶」。

▼昔は麦茶・今は緑茶?!
毎年回を重ねる毎に、自家製の冷たい緑茶を楽しんでいる人は増えていると感じます。グルインを開始したばかりの1995年は、「夏は麦茶。日本茶は熱いから飲まない。」という発言が圧倒的でした。その後、ペットボトルを購入する人が増え、(最初はウーロン茶、その後緑茶、今年は水と答えるペットボトル派が多い。)、2年ほど前から「水出し煎茶ティーバッグで作る。」という人がチラホラ。今年は、「夏の方がお茶葉の消費量は断然多い!」と発言する子育て世代に複数出会いました。

▼質より量でジャンジャン飲む

子育て世代の緑茶の作り方は、やかんにお湯を沸騰させ、火を止めてからお茶パックに入れた日本茶を放り込むという大胆な方法。口を揃えておっしゃるのには「お葬式のお茶がどんどん始末できる!」という在庫処分の喜びの声。
味は二の次。子どもに生水を飲ませたくないからお湯を沸かして作る。多少色が濁ろうが気にしない。「食中毒にも効くらしい。」という願望も手伝って、1日4~5リットルを作る猛者も生息する。でっかいやかんで作って、冷蔵庫に入りきれない分は常温で保存したり、品質は劣化しないのだろうか、と心配になるが、「1日以内に飲みきっちゃうから大丈夫。」というお話だった。

ポットと氷と急須の三点セット。

子育て一段落世代になると、自家製のお茶は1日2リットルくらいに落ち着いている家庭が多い感じ。中高生は自分でお気に入りのペットボトル(体育会系の子どもはスポーツドリンクとか)をご指名だし、大学生は外でペットボトル(500ml)を調達してご帰還というパターンもあり、家庭内に色々な冷たい飲み物が混在しています。緑茶の作り方も、やかんで麦茶のように作るパターンは稀で、耐熱ポットに氷を入れておいて、急須から抽出という方法が多く、一度に1リットルくらいずつ作っている感じ。水出し煎茶を利用している人も、この世代が中心です。
涼やかな煎茶を楽しむ急須派。
個食の世代は、冷たい緑茶も、その場で飲みきれることがポイント。急須の中に結構上等な茶葉を入れ、氷をあらかじめ入れてポットの湯を注ぐ。あるいは「ロックで緑茶」のパターン。「たくさんは要らない。」「どうせ飲むならおいしいものを。」という発言が多く、玉露は夏に淹れた方がおいしく飲めるという発言さえ飛び出します。また仏事でいただいた口に合わないお茶も、冷たい方が気にならずに消費できるそうです。