時間がナイナイ症候群

手順は知っているけれど…。
手順は知っているけれど…。
「昔、OLだった頃は、ちょっとしたお局様で、新人にお茶の淹れ方をレクチャーしてたんです。でも子どもが生まれて、専業主婦になってからは、忙しくって余裕がない。湯冷ましした方がおいしいとわかっていても、熱湯でザーーッと淹れちゃう。」
そして、後悔して、ますますお茶から遠のくという悪循環は、子育て世代の共通項。おいしい淹れ方は知っていても、それを実行する時間もナイ、心のゆとりもナイ、というワケです。

ヤケドの原因はご法度?!
「テーブルの上に熱いモノが乗っていると危険!」「子どもがコードに引っかかるのでポットを棚の奥にしまっちゃった。」という発言にも見られるように、子どもの安全を最優先して、危険物を除去するのが、今の親の子育ての傾向。それ故、「子どもが昼寝の時に、こっそり飲む」時には、やかんを出してお湯を沸かすところから始めなければならず、「面倒なので、子ども用に冷蔵庫で冷やしている麦茶やウーロン茶で我慢する。」という寂しい昼下がりのティータイムが出現します。

究極の自家製飲茶楼。
「ウーロン茶とジャスミン茶のパックをやかんに入れてグラグラ沸かしてから冷やせば、安くてゴミの出ない自家製飲茶楼!」という裏技を披露した主婦は、自分が飲むときには、マグカップに冷たい自家製飲茶楼を入れてチン! 「やかんでお湯を沸かすのよりカンタン!」と賞賛を浴びていました。洗い物を増やさない、時間をかけたくない、でもお茶は飲みたい。そんな消費行動は加速化しています。

欲しいな、緑茶メーカー。

コーヒーメーカーは、スイッチポンでおいしいコーヒーの出来上がり! お湯の温度や浸出時間が面倒くさい緑茶こそ、そこそこおいしい緑茶の出来る「緑茶メーカー」が欲しいという声もチラホラ…。なかなか道は厳しいゾ、というのが実感です。