実態調査から消費者と開発スタンスへ。

▼ グループインタビューの方法を変える

今年のグループインタビューは大きく手法を変えて実施し、4月に終了いたしました。今までの座談会は、「消費者の実態を知る」というスタンス、今回の座談会は「消費者と一緒に商品開発をする」というスタンス。「クチコミュニティ・マーケティング」という本で知った株式会社ハー・ストーリィという女性ならではの視点と感性のマーケティング会社に知恵とお力を借りながら、全国4か所を巡業してまいりました。

▼ 日本茶応援団!?

今までは「友だちの友だちはみんな友だち」方式のモニターさん集めでしたが、さすがハー・ストーリィさんの全国10万人を超える女性のネットワークはスゴイ!皆さん、座談会をお仕事と受け止め、自分の生活者としての実感や不満や要望を少しでも商品に反映させようと意欲満々。鋭い指摘が飛び交い、刺激的な座談会でした。今回はもともと「日本茶を急須で飲む日本茶好きの女性」ということでモニターさんを集めていただいたので、どちらかというと「日本茶の素晴らしさをもっと広げよう」応援団といった感じで、とても励まされました。
▼ 伝えたいことが伝わっていないギャップ

どのエリアでも共通して感じたことは、素晴らしい商品があったとしても、それがきちんと消費者に伝わっていないもったいなさでした。商品開発は、お茶に限らず、その価値が伝わってはじめて意味がある。どうやったら伝わるか、その差し出し方がとても大切で、それはそれは小さなニュアンスまで行き届いていることが必須。パッケージの役割はとても大きいし、どのお客様でも使えることを前提とした既製品パッケージで表現できることの限界も感じた旅でもありました。