原点回帰?! 昔が新しい‥??

ショッピングと会話力  

 給茶スポットのスタンプラリーで22店舗まわった30代前半の女性にインタビューをさせていただいた時、ココロにひっかかったキーワードがありました。
「会話力」と「ジャンク」いう言葉です。この女性は、スタンプラリーをきっかけにはじめて日本茶専門店に入ったという方なのですが、そこで驚いたのが「会話力を必要とされる」ということだったそうです。 
スターバックスやマクドナルドなどのチェーン店だと、飲み物を頼んで待っている間は当然の如く無言なワケですが、お茶屋さんだとそうはいかない。
たとえば「その洋服、似合ってるね」とか、「どこから来たの?」とか、全然お茶に関係ないことも話しかけられたりする。それが新鮮で、何店舗も廻ってしまったとのこと。へえーっという感じです。
煩わしいのではなく、新鮮なんだ、ということが驚きでした。


ジャンクは教養がない?!

 もう一つ。
 給茶してもらったお茶を「ジャンクでない、血筋のはっきりしたもの」という定義をされていて、ジャンクという言葉の使われ方は、「教養がない」というようなニュアンスまで含まれている侮蔑の対象といった感じでした。
 多少の不便があっても、血筋の正しいものを口にしたい、という発言でしたが、「血筋が正しい」というのは、「茶葉から急須で淹れた」ということを指しているのですから、想像以上に、茶葉を使う淹れ方は「わざわざ」の出来事になっている証左にも思えます。
 それを踏まえた上で、もう一度原点に返ろう、ということでしょうか。


勝ち組負け組とはちがう物差し

 このインタビューの後の座談会で、耳を澄ませていると、こういう発言をする人は、少数派ですけれど増加傾向です。すごく仕事をしていて、忙しくて、稼いでいる自分に自信のある効率優先の女性は営業職に多いのですが、こういう人達はいわゆる勝ち組。

 早々に結婚して子どもがいて専業主婦で「今ビンボーなので」と自己紹介する女性は負け組という感じで自分を語ることが多く、これはここ5年くらい変わらない傾向です。
 一方、勝ち組負け組というくくりの中からするりと抜けて、「私はその土俵では戦いません」という感じの人達。これが増えています。この人たちの特徴は、ファッションではなくスタイルを大切にしていること。ファッション、つまりハヤリスタリには関係なく、自分自身のライフスタイルとか感性を大切にしていてブレない。クチコミ力はそれほどありませんが、浮気性ではないということです。
 エコロジーとか、野菜を食べるとか、ウチメシ(自炊のこと)とか、手仕事とか、ウォーキングとか、陶芸とか、お金を使ってどっと繰り出すのではない時間の消費こそが豊かだと考えている点が共通点。ここにお茶葉の時間をうまく落とし込めたらいいなあ、と思います。