こんなお茶屋さん、絶対にイヤ!?

スーパー購入派の茶専門店へのイメージ
専門店に行ったことのない人がお茶屋さんに対して持っているイメージは、「何となく入りづらい。」「敷居が高い。」「常連さんで成り立っている感じがする。」というもの。あと根拠はあやふやだけど「なんとなく高そう。」というものです。
もっともカゲキだったのは、「色あせたボロボロののぼりが立っていて、ホコリをかぶった急須が店先に並べてあり、店内が見えないくらいの日よけの布が軒先にある。店内は真っ暗で、大声ですみませーん!と叫ぶと、奥のテレビで甲子園を見ていた店主がのっそり出て来て、明かりのスイッチをパチンと点ける。」という、超リアルでオソロシイお茶屋さんの描写。このお茶屋さんのイメージを語ったのは、1歳の子どもを持つ27歳の専業主婦(東京都在住)。でもこの女性、実際は一度もお茶屋さんに行ったことがないんですって! なのに、こんな酷いイメージを持っているって一体!? トホホ。

お茶屋さんの試飲のお茶はなぜおいしいの?
「お茶屋さんの店頭で試飲して納得して買ったのに家ではおいしく淹れられなかった。」という話は、かなりの頻度で話題に上ります。この場合、「なぜ私はお茶屋さんのようにおいしく淹れられないんだろう?」という話に展開することが圧倒的に多いのですが、色々な消費者のお話を聞きつつ思うことは、「試飲のお茶を淹れるプロセスを公開してはどうかな?」というご提案です。
「お会計や包装を待つ間、魔法のようにどこかで淹れてくれる試飲のお茶。」ではなく、その淹れ方のプロセスをお客様の前でやって見せる。「ああ、この位のお茶葉の分量なのね。」「結構ゆっくりお茶葉が開くのを待つんだわ。」と、お茶屋さんにとっては当たり前のことでも、消費者にとっては新鮮な発見かも。恥ずかしくして改まって聞けないお茶のおいしい淹れ方を、店頭で習得していただきましょう!

800円と1,000円のお茶のちがいは…

「この800円と1,000円のお茶、どこがちがうの?」と聞かれたら、なんて答えます? 「そりゃ1,000円の方がおいしいですよ。」なんて答えたら、感度のイイ消費者からはブブーッ! ブーイングです。
彼女達の言い分は、「おいしいかどうか決めるのは消費者である私たちの好み。売り手に決めて欲しくない!」というものです。
このブーイングを避けるためには、味や産地の特徴を説明するか、もう一つは手っ取り早く試飲させちゃう、というのも確実な方法です。