おうちごはんの危機!?


意識高い系女子ワールド!?
東京で座談会をすると、家族団欒は昔話だなあと実感させられます。「コンビニの●●の惣菜はクオリティが高いし、一人分なので買いやすい」「●●スーパーの惣菜はトレ―のクオリティが高いのでお皿に移さなくてすむ」「おままごとセットの日本茶はペットボトルの2リットル」「急須の持ち方がわからない」。自宅でごはんを作ることが非日常。こういう人が多数派になったら、急須や茶葉の出る幕はなくなりそうです。
一方、「週末にはご飯を土鍋で炊く」「発酵に興味がある」というディープな話も出て、そういうエピソードは「さすが意識高い系女子」というフレーズで承認されます。もちろん少数派ですが、「自分はそこまではやらないけど、友人の土鍋ご飯を食べたら、ご飯が甘くていい匂いがして人生観が変わった」というように、その少数派が影響を与え、尊敬されたり憧れられたりしているのがわかります。

乾物をレシピ付きで提案する
今回、「くみこばぁばの乾物ごはん」というシリーズを商品化しました。「のり」「お麩」「ひじき」「切干大根」「しいたけ」「わかめ」の6種類。1種類につき、裏面にレシピが付いたチャック付スタンドパックを4アイテム展開。ちょこっとギフトのおすそわけに最適な和チャックと同じサイズです。
乾物は、手間がかかるものという思い込みがありますが、切らなくても洗わなくても使えるスグレモノ。日持ちするので、スーパーに行く時間がない忙しいママでも、ストックしておけば急場がしのげます。実はハシモトの子育て時代、宅配の野菜が切れた後に、乾物の手抜き料理でどれだけ助かったかしれません。もともと旨みが凝縮しているので、調味料に凝らなくても旨みがあるのも良いところ!干し椎茸を洗っちゃうような初心者でも間違いなくチャチャッと作れるレシピ付きです。たとえば「切干大根ごはん」は切干大根をチョキチョキとキッチンバサミで切って、お米二合とツナ缶1個と一緒に炊く、みたいな感じ。チャチャッと作れるけれど、乾物メニューは「意識高い系」なんですよ!
スイーツとは別の専門性
日本茶の価値を上げるには、お茶請けのスイーツや茶器など、日本茶縛りで展開した方が専門性は上がります。でも、庶民的なお店だったら、お茶以外の周辺商品のパッケージを揃えて、和食という切り口で全体の価値を上げることも出来そうな気がします。お茶とお米と乾物を組み合わせた週末和食ギフト、内覧会でのお茶屋さんの評判も上々でした。
ちなみに、「くみこばぁば」というネーミングは、企画の社員たちの命名です。ハシモトが久美子だということもありますが、同年代に久美子という名前が乱立しているので、逆手にとって「あら、コレ、私のこと!?」と思ってもらえることを狙っているのです。買うきっかけ、色々なところに仕込んでいきたいですね。