「高級」「特撰」では伝わらない!

ランク付けは、売り手の発想のタマモノ?! 高級煎茶・上煎茶・特撰というような名称は、消費者にわかりにくく不当表示にあたるのではないか、という指摘がされるようになって久しいですが、消費者側から見ても「選ぶ楽しみを感じられない」「つまらない」「押し付けがましい」とブーイングの嵐です。
ランク付けに従って価格も決まっている松竹梅の商品構成では、「高いのがおいしい」「安いのがまずい」という無言の圧力があって、安いのを買うとなんとなく後ろめたい屈辱的な気分。お店の店員さんに、「600円と800円とどうちがうの?」と質問したら「高い方がおいしいですよ。」と答えられたりすると、「おいしいかまずいかを決めるのは私でしょ!」という気分になるそうです。

私は酸味が強いのが好きだからモカを選ぶ!

紅茶・コーヒー・中国茶の専門店は、松竹梅の発想ではなく、中身の味や香りを連想させる工夫や、なぜ高級で高いのかを納得させるだけのストーリーがあるという発言も飛び出します。「産地」「味」「香り」「品種」というような切り口での商品構成で、選ぶまでのプロセスが楽しい。たとえば価格の高いブルーマウンテンではなくチープなモカを選んでも「私は酸味が強いのが好みだから!」という理由付けができるから、屈辱的な思いはしない。選ぶ楽しみがあるというワケです。

色々試してみたくなる?「高級煎茶」「上煎茶」「煎茶」と並んでいても、お財布と相談しながら一つ買うだけですが、たとえば「香り さわやか煎茶」「とろーり コクの煎茶」「ほんわか 和みの煎茶」「農家の自家用荒茶」「辛口 目覚めのきりり茶」とあれば、お茶の味・飲んでいる自分・生活シーン等々を想像して、色々迷う楽しみがある。「帰ってから飲み比べてみよう」と思わせるので、迷った挙句に2つ3つ購入してしまうという場合も少なくないということです。ある消費者の発言の中に「ランク付けは売り手サイドの発想ですよねえ!」というのがありましたが、もう一度商品構成が買い手の立場に立っているかを見直してみてはいかがでしょうか?