脇役だからこその強み。

日本茶は脇役?!  

  日本茶一辺倒のヘビーユーザーではなく、コーヒーも紅茶も日本茶も、という団塊の世代以降の多数派を占める生活者からは「おいしい和菓子が手に入った時に、おいしいお茶が飲みたいと思う」「お酒のシメには熱くて濃い煎茶が定番」「ご飯の時には茎茶が飲みやすい」などの発言がよく出ます。また「日本茶を飲みたーい、という風に日本茶単独で熱望するのは自分としては想像できない」という発言もチラホラ。つまり、日本茶は主役ではなく脇役、ということなんですね。 
 でも売り場はお茶お茶お茶という感じで、脇役がズラズラ並んでいるという現実。主役があってこそ光る脇役の存在感に、スポットライトが当っていないように感じます。


量販店で買うお一人様用の惣菜とスイーツ。

 先日の座談会で、一人暮らしの女性の多くが「スーパーが開いてる時間が長いので、コンビニより自宅近くのスーパーで夕食は調達する」と話していました。最近のスーパーのお惣菜は、ファミリーサイズだけでなく、夜遅い時間は特におひとり様対応が充実している、という話題で盛り上がり、お惣菜だけではない、ちょっとリッチなデザートなんかも、いかにも買いたくなるようなタイミングで目に入るように仕組まれている、と続きました。

 つまり独身有職女性が残業を終えて帰る時の気分(食後にちょっとおいしいスイーツで締めくくりたいな、という生活シーン)をきちんと捉えて売り場に反映しているんだなあ、と感心した次第。
 さて、では脇役である日本茶は、どんな風にしたらよいのか?そそられるか?と聞いてみました。


主役のそばに寄り添って‥。

 

 まずショックだったのは、日本茶のリーフの売り場って行ったことない、記憶にないという発言が続出したことです。いつも歩く動線上にはない、という感じでしょうか?
 その上で、ちょこっとスイーツのように仕掛けるとしたら、どんなやり方があるのか、を聞きました。そうすると‥
 さすがは脇役。主役を引き立てて、そのそばに陳列しては、という話が次々と出ました。たとえば「大福のとなりに濃い煎茶飲み切り一回分」「チルドのちょっとリッチな和風洋菓子には国産紅茶のティーバッグ」「アイスクリームに抹茶・粉末茶(バニラアイスにパラパラとトッピングするらしい)」「プルーンの近くにノンカフェインのお茶(妊婦の必需品?!)」「お酒売り場に焼酎を割るための緑茶粉末茶/お酒のシメの濃いお茶」などなど。
 まだまだ書ききれないくらい出る出る!日本茶は主役でなく脇役、ということを腹に落とすと、色々な売り場がイメージできるものだと驚きました。
 これは何も量販店だけに限らない。専門店でも通販のカタログでも応用できる発見でした。

 

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