YOSHIMURA

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男子急須計画!?
「男子急須計画」というロゴの前で、カッコイイ且つチャーミングな男性が浴衣姿でお茶を淹れる写真を拝見しました。おおっ。こういう人にお茶を淹れてもらえたら、女性のテンションは上がるにちがいない、と思えました。

先日も和カフェを始められた日本茶専門店さんが、「目の前で男性が自分のために丁寧にお茶を淹れてくれる、ということこそが日本茶にお金を払う価値になっている。そこを打ち出さないと抹茶パフェの注文に流れる」とおっしゃっていました。お茶を淹れるプロセスそのものを見せるのだそうです。確かに目の前で茶葉を量り、湯の温度を冷まし、湯呑みを温め、注ぎ分ける、という手順は、しんとした静寂、たとえばお湯を注ぐ音に耳を澄ませることができる時間でもあり、非日常への入り口となる貴重なひとときなのかもしれません。

手順を示して自宅で飲んでもらおう、茶葉を購入してもらおうと思いがちですが、「お茶を淹れるってかっこいい」とか「ステキ」というイメージを持ってもらうことが、最初の一手のようにも思います。そのためにも、お茶を淹れることが憧れになるようなアプローチが有効です。

まずは試飲のお茶。座談会では「どこからか出てくる」と評されることが多いです。ぜひ、目の前で、しっかりと手順を踏んで淹れてみましょう。茶器や急須が茶渋などで汚れていると評価が大変厳しくなりますから、毎朝茶器の点検からスタートしたいですね。

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急須の取っての位置
少し前の茶事記のエッセイに「ティーポットの取っては後ろについている。それは、召使が客の後ろに立ってお茶を注ぐから」「急須の取っては横についている。これは、主人が客と同じ目線で、座ったままお茶を淹れるから」というフレーズがあったのですが、お茶屋さんから「そういう物語を伝えられるのはいいね」という反響をいただきました。きりりとした手順で男性がお茶を淹れる、というビジュアルに、歴史的な深みのあるストーリーを加味できたらいいな、とも思うのです。

一方「男性が淹れる」という話を消費者の座談会で話してみると、女性からは必ず「説教したりしてうざそう」というイメージが最初に出るので、語るのには細心の注意が必要です。「日本茶男子への講座」など、ターゲットを絞ってお教室をするのもアリかもしれません。男性は茶器に凝ります。道具から入りたくなるように、スタイリッシュに組み立てることも出来そうです。

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沸騰して初めて伝わる!?
今年の内覧会には、遠方から前泊でわざわざご来場くださったお茶屋さんもいらっしゃって、ほんとうにありがたく心から嬉しく思いました。あるお茶屋さんが「以前の吉村さんは、社長さんは勉強会で消費者のいい話をするけれど、実際の商品は旧態依然としていた。今は離れていても、どんどん新しいことに挑戦しているのがわかります」とおっしゃってくださいました。

「変化が外からわかるようになるためには沸騰しなくてはならない」と、あるセミナーで教わったのですが、「少し温度が上がった40度や60度や80度くらいでは本人は頑張っているつもりでも、他人からは変化はわからない。ぶくぶく沸騰して初めて、外部には変化が伝わる。多くの企業は100度に達する前にやっても効果がないと諦める」のだそうです。お茶屋さんに変化を感じていただくようになるまで10年かかりました!!日本茶男子計画。10年計画をたてて、定年退職したら日本茶に凝る、第二のそば打ちのような男の趣味にいたしましょう。

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