家族葬の時代。喪中ハガキをもらったら?

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お線香よりお茶?!

昨年年賀状を買いに郵便局に行くと「お線香だより」という商品が売られていました。『喪中ハガキで訃報を知ったら、お線香だよりをおくりましょう』というキャッチコピーがついています。

なるほど。家族葬の時代だから、喪中ハガキで初めて訃報を知る方も多い。ひっそり家族葬をした相手に、わざわざ御仏前を送るのも気がひける。そういう時、この「お線香だより」を送っておけば大丈夫、と安心できる仕掛けを作っていることに感動しました。価格はお悔みカード付で千円です。これって、お線香でなく、お茶でやったらどうかしら、と考え、「心かよふお茶」のダミー持参で5月の座談会の旅をしてきたのでした。

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習慣と言い切る!

今年の座談会の旅は、出産3年以内と孫が生まれて3年以内がメインターゲットですが、どちらの世代でも「お線香よりもお茶がイイ」という評価。お茶なら、相手の家に仏壇がなくても贈れる、好き嫌いがナイ、在庫過多の場合は親せきに配れる、もらった人が困らない、などなど、多彩な良い理由が挙げられたのです。

孫が生まれて3年以内のグループは、喪中ハガキを一人平均10枚以上はもらっていて、どうしようかなー、と思いつつ困っていた、という経験をお持ちです。曰く「以前は現金封筒で御仏前を送っていたけど、そのお返しが送られてくると逆に手間をかけさせちゃったなあ、と後悔する」「何もしなくていいのかなあ、と思いつつ、手紙を書くのもハードルが高くて結局そのままになる」など。喪中ハガキを10枚もらったとしたら、「そのままスル―する関係の人が半分弱かな」という発言が、リアルな感覚かもしれません。

出産3年以内の若いグループはとても素直。「よかった、心かよふお茶っていうのを贈ればいいんんですね!」「だんなの会社の人とかにジョーシキのない妻と思われたくないので、この習慣を知ることができてよかったです!」もうこれは、茶業界から「これが喪中ハガキで訃報を知った時の習慣です」と言ってしまえばよいのではないかな、と思っています。

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「心かよふお茶」で需要創造。

この習慣をどうやって広げるか、ですが、孫が生まれて3年以内のグループは、「お茶屋さんのお歳暮のチラシDMやカタログの隅に写真入りで解説があると情報の引出しに入るかも?」「店頭に(できれば試飲する場所やソフトクリームの場所に)飾ってあったら気づく」という意見。

出産3年以内のグループは、「喪中ハガキが届いたら、というマナーや文例集のWEBサイトにバナー広告が載っていたら」「困ってネットを検索した時に出てきたら」「近所のスーパーの袋詰めする場所にポップがあったら」気づく、とのこと。若い世代に知らせるためには、お茶屋さんの店舗から一歩出ることが必要かもしれません。

そんな試行錯誤の結果商品化した「心かよふお茶」のパッケージ。新しい需要創造に一緒に取り組みませんか?

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