平成生まれにとってのお茶は食費?!

ジャケ買い第二弾!?

今回、2012年新茶カタログで「茶葉をジャケ買い 第二弾!」をご提案しています。産地や製法や品種の情報で選ばせるのではなく、CDのジャケットが気に入ったから購入する、という風に、お茶袋のデザインが気に入って購入するというのを狙ったものです。詳細はこちら 
第一弾は、日本茶アーティストの茂木雅世さんプロデュースで、一煎分の飲みきり袋を作りました。第二弾である今回は、日本デザイナー学院の学生さんからデザインを募集し、コンペをしました。全部で40名、79点のデザインが集まり、一つ一つプレゼンをしていただいたのですが。。。。
実は一番驚いたのは、学生さんたちの堅実な金銭感覚でした。

チマチマ金銭感覚

ご自身のデザインのコンセプトをプレゼンテーションする際に、「鞄の中にいつも持ち歩いているおやつ」とか「中のお茶を全部使ってしまったら、大好きなお菓子をこの袋に小分けして再利用したい」とか「ティーバッグのお茶が入っているイメージで、おやつの時間にどこでもお気に入りのお茶が楽しめる」というような発言が相次ぐのです。
えっ!? なんかチマチマしていて、最初は「ほんまにそんな手間をかけるのかいな?!」と突っ込みたくなるキモチだったのですが、お金がないのに欲しいものが沢山の若い世代は、結構日々のお金の使い道にシビアなのですね。
ペットボトルを自販機で購入するのも、コンビニスイーツを衝動買いするのも、結構な贅沢。ワクワクしないことには手間をかけてお金をかけず、マイボトルやおやつの持ち歩きは珍しいことではないようです。

経済性をアピール!

今までは、家計を預かる主婦にとっての日本茶は食費、そうでない層に売る時にはグラム単価でない交際費や福利厚生費にずらす、というのが持論でした。詳細はこちら
しかし今回、平成生まれの若者との接点で感じたのは、彼らにとっては、日本茶(の液体)は「癒し」のような付加価値のある福利厚生費ではなく、小腹が空いた時のおやつタイムで喉がつまらないための必須アイテム。「自分で作ればペットボトルよりもこんなに経済的」という食費のような一杯いくらという訴求が、もしかするととても響くのではないかな、と感じた次第でした。