妊娠祝に選ばれるお茶は?!

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国産なら日本茶?!
座談会の旅で、最も言葉に詰まった質問は「そもそも日本茶ってなんですか?」という質問でした。漠然と「煎茶」「焙じ茶」「玄米茶」に加えて「和紅茶」や「国産のウーロン茶」も日本茶とくくっていいのかなー、と感じていたハシモトですが、「黒豆茶は?」「そば茶は?」「ごぼう茶は?」「どくだみ健康茶は?」「桑茶は?」と矢継ぎ早に質問され、言葉に詰まりました。「一応、学名はカメリアシネンシスと言って~」などとしどろもどろに説明したのですが、自分自身も「そもそも消費者から見た時に、日本茶ってなんだろう? 国産のお茶ならいいのかな? 柿の葉茶だってお茶だもの」などと改めて考えるきっかけになりました。学術的な説明は置いておいて、消費者からみたら、「黒豆茶もそば茶もごぼう茶もどくだみ健康茶も桑茶も、国産であれば日本茶」なのかもしれません。
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お茶屋に入るきっかけを作る
実は、フィルターインボトルと焙じ茶のギフトセットを「出産祝」として陳列して、座談会の中で消費者に売り場の評価をしてもらっている場面で、「焙じ茶だけじゃなくていろんなお茶が入っている方がワクワクする」「選ぶ時間もプレゼントって感じ?!」と盛り上がったのです。私が「焙じ茶だけでないとすると、煎茶とか玄米茶をセットするという感じですかね?」と返したら、一気に場がトーンダウン。「別にいいけどトピックスがない」「ふつうですねー」という反応。「黒豆茶」とか「そば茶」とか「ごぼう茶」とか、同じサイズのかわいいパッケージに入っていて、選べたらいいのに、という話に展開していきました。国産低カフェイン/国産ノンカフェインというくくりなのだそうです。なるほどー。お茶専門店は、国産の健康茶を吟味してオリジナルパッケージでギフトにも向くように品揃えすることで、新しい顧客をつかむことができるのかもしれませんね。
今年の座談会の旅で初めて知ったのですが、「妊娠祝」というのがあるそうですね。妊娠が判明したお披露目の食事会を女友達でするそうです。その際に、妊婦さんにちょっとしたプレゼントを渡すそうなんですが、「ノンカフェインの国産そば茶」をプレゼントされた妊婦さんが、夫婦で気に入って飲み続けようとスーパーでそば茶を購入しようとしたら外国産だったそうです。それで勇気を出して商店街のお茶屋さんに入ってみたら、国産のそば茶があったので購入した。お茶屋さんも入ってみたら親切で、今は常連さんになった。と、エピソードを披露してくれました。国産の健康茶の品揃えは間口を広げるかもしれません。
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妊婦さんにオススメコーナー
ノンカフェインか低カフェインか、という話は、お茶屋さんとお話しするとよく問題になるのです。曰く「低カフェインの定義って何?」「ノンカフェインと縛るとルイボスなどの国産ではないお茶に偏る」「消費者はきっと低カフェインよりノンカフェインだよね?」
そんなことを座談会でお話をしたら「妊婦さんにオススメコーナーとするだけでいいんじゃないんですか?」と喝破されました。なるほどー。モノ視点ではなく買うヒト視点! 答えはシンプルです。