「買いたい」ココロにスイッチを!

炎天下、日本茶のために並ぶ!?

6月28日に神楽坂・楽山さんでイベントをしました。題して、「お茶Bar」×「給茶スポット」のコラボイベント!
 実際、放射能の報道が続いていた時期だったので、「お客様は日本茶を進んで飲むのだろうか?」とか、「放射能についての質問が相次いだらどう対処しようか?」とか、「そもそもこの時期、お茶屋さんに人は足を止めるのか?」とか、果てしなく心配をして臨んだのでした。
 ところが!!いざイベントをスタートしてみると、人・人・人の行列が出来て、本当にびっくりしました。炎天下、一杯のお茶を急須で淹れるために行列を作って待つ人が沢山!こちらが、元気をいただいたという感じでした。

産地より、どんな特徴?

お茶Barで選んでいただいたお茶は、掛川産の抹茶入り煎茶、鹿児島産の煎茶、掛川産の煎茶の3つでした。「水出しに最適」と謳っていたからか、「掛川産抹茶入り煎茶」に人気が集中。まず、こちらが売り切れになりました。
 次に、掛川産と鹿児島産の煎茶の二者択一になったのですが、多くのお客様は「ねえ、どうちがうの?」と質問されます。トークは「掛川産は、ガツンと渋みもあってキリッとしたお味。鹿児島産は、まろやかで柔らかいお味。」と説明しました。暑かったからか、「ガツンがいいわ」「キリリがいいわ」と掛川産の人気が高く、「静岡茶は放射能が・・・」と言って鹿児島茶を選ばれる方は、ほんの数名。それも、妊婦さんとか、ベビーカーを押しているお母さんとかでした。

「安全だ!」と言えば言うほど・・

そんな中で、二人の女性の発言が心に残りました。
 A子さん曰く
「売って得する人たちが、安全だ、安心だとヒステリックになるより、こうやっておいしい夏の楽しみ方を広げようと行動している心意気がぐっと来る!」
 B子さん曰く
「足柄茶の放射能の発表があった時に、どこかの工場長さんが『私たちも一年かけて育てたお茶を捨てるのは辛い。でも、被災されて家族や家を亡くされた方々のことを思えば…。来年こそ安心して買っていただけるようにやっていきます』とインタビューに答えていたのを見て、今まで足柄でお茶を作ってるなんて知らなかったけど、来年は応援したくなった。」
 買いたいスイッチを押すのは、いつだって、理屈ではなく、感性なのだなあ、と心に刻みました。