夏だからできること。

ヘビーユーザーはロックがお好き

今年のグループインタビューでは、最初の試飲は急須で淹れた温かいお茶でしたが、2回目はマルチティーポット(ティープッシュ、ティーフリー等)を使った「ロックDEお茶!」、3回目はチャッティーを使用した水出し煎茶を味わっていただきました。両方とも、最初に試飲していただいた茶葉を使って、「どちらが好き?」と質問しました。
 結果、年齢の高いヘビーユーザーは、渋みも感じる「ロックDEお茶!」の評価が高く、普段あまり沢山日本茶を飲まない比較的若い層が渋みを感じない「水出し煎茶」を選び、みごとに評価は分かれました!

水で出す驚き?!

どのエリアでも「えっ、水出し専用と書いていない煎茶でも、水で出していいんですか???」と驚かれました。また、深蒸し茶などは、急須に入れて、冷水を注いで、ちょっと待てば味が出る、ということが衝撃だったようで、「知らなかった」「色がきれいだから友達とお茶会する時に出してみる」「これならぜったい失敗しないわね」などと、どんどん会話が弾みます。
 よほどのヘビーユーザーでないと、「夏は麦茶派」が多いですから、日本茶の出番はぐっと減ってしまいます。麦茶に対抗して水出し煎茶を大量に作り置きするのとは別で、飲む分だけその場で作る、というのが心に響くようでした。子育てが終わった世代や、ちょっとお金に余裕のあるひとり暮らしの方には、喉だけでなく心も癒す、というコンセプトで拡販できるのではないか、という手応えを感じました。

夏に冷たいお茶を訴求

実は今、現役大学生に茶専門店さんの店頭で週1回試飲販売をしてもらう、という実験をしています。「某コーヒーのカフェが店頭売上の減少を補うために、店頭で淹れ方レクチャーをしたら、1か月分のコーヒー豆が1日で売れるようになった」、という新聞記事に触発されての試みです。
 ここへ、以前にもお話した「お茶Bar」を絡められないかな、とやっているのですが、やはり冷煎茶や、シャカシャカ抹茶の方が、足を止めていただく、そして購買に繋がる確率は格段に高いという感じです。
 夏に冷たいお茶をどう訴求していくか、まだまだやれることはありそうです。