煎茶を超えるほうじ茶人気
戸越銀座の店頭での、月替わりの水出し茶の飲み比べ。
シールを貼ってもらった投票用紙を見せると、お茶屋さんは「えっ」と驚き「ほうじ茶人気、すごいなあ」とおっしゃいます。
ほぼどの月でも、ほうじ茶が僅差で一位になる。
看板の緑茶よりも票が入ることに、複雑な表情のお茶屋さんが多いです。
煎茶は格上?!
それはきっと、煎茶のほうが高級でいいものだ、という先入観があるからだと思います。
新茶ではないお茶でつくったほうじ茶は、原価が安いのでお茶屋さんには「ほうじ茶よりも煎茶が格上」というイメージが定着しているのだと思います。
実際の消費者は「煎茶」を「ぜんちゃ」と読むくらいお茶を知らないし「一番好きな日本茶は麦茶です」と当たり前のように発言します。
カメリアシネンシス(お茶の樹)由来かどうかは、関係ないのです。
ほうじ茶のライバルは抹茶?!
逆に「ほうじ茶」は「抹茶」と並んで語られます。
カフェのメニューも、お茶はその二択が多く、ときどき「和紅茶」という選択肢が加わる程度。
ほうじ茶は、安い日常茶ではなく、癒しの飲み物。
ほうじ茶の扱い方を、サイズも価格も見直すときかもしれません。
