●「茶菓きみくら」もとても繁盛しています。素敵な空間で、ギフトを購入される方、カフェで寛ぐ若い方、近所の普段着の方といろいろな方に愛されているのがうかがえます。●全否定?! 厳しい言葉です。缶詰めを積極的に受けて専門店の取引先を増やしたのもこの時期です。当時は三〇キロのお茶を茶箱に入れてドカンと送る、というのが産地問屋の主流でしたから、百グラムの袋を三百本詰めて納品するなんて手間が掛かることを誰もしたがらなかった時代です。面倒くさいことを先手で請け負う、というのも、私の経営哲学の一つです。先日包装工場も新しく改築しました。ISO22000(食品安全管理システム)を取得し、安全性の担保も万全です。障がい者就労継続B型事業「きらら上内田」では包装作業の一部を請け負い、価値を伝え価値を上げるためのきめ細かなお手伝いは、現在でも進化しています。次から次へと手をつけるので、社員からは「商売病」と笑われます。臆病で悲観論者だから人が三年先を考えるのなら、十年先を考えておかないと不安なんです。お陰様で多くのお客さまに支持されていると感じています。しかし、新茶の季節は数日で大きな売上を立てますが、本社の隣にあり、掛川市という地産地消の有利さの上で成り立っている部分もあって、茶専門店としてはまだまだ成長の余地はあると思います。社員も様々な取り組みに全力で挑戦し続けていますが、思うように新しいお客様が増えていかないのが現状です。新しいお客様が増えない商売に未来はない。常に顧客ロスはあるのだから、それを念頭に新規のお客様が思うように増えないことに危機感を感じています。店長には現状に満足することなく「過去の全否定と大改革」を命じ、「東京に持って行っても売れる店にしてください」と言ってあります。きっと「どこから手をつけたらいいんだ」って混乱しているでしょう。実は最近「乱暴な球を投げる」ことを意識しているんです。取りやすい球を投げると、「自分は出来る」と社員は勘違いしますからね、乱暴な球を投げて、鍛えて、最終的には経営者的な判断のできる社員に育ってもらいたいのです。和菓子の「北辰たちばなや」も社員を社長にしました。「どうしたらいいで茶業界初導入の最新式粉体計量機。海外市場と抹茶を視野に入れて導入した。経営者視点で説明してくださった石田係長。会社へのロイヤリティは高い。通販は企画も新ブランド構築も物流も女性スタッフが担う。包装工場はクリーンルーム。ダイソンの手洗い場は、洗ったらそこで乾燥できる。導入設備は社員のプロジェクトで決定した。包装ライン。ティーバッグ加工や紛体なども担う。個人別の目標と進捗が一目でわかる仕組み。社員が自ら考える。歴代の年間MVPに対する授賞式の写真とアツイ表彰状。お茶の里 城南さんの通販カタログ5
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