茶事記74号WEB用
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し、友達を連れてきても大丈夫ね!」「おいしい海苔だから残り物でもリメイクできるのね!」と笑顔で納得の輪が広がるのです。の消費につながらなくては、素材の素晴らしさを伝えたところで、自己満足にしか過ぎないでしょう?体験して、「これは使える」「家でもやってみよう」という行動につながることがすごく大事なポイントですよ。試食イベントをすることに、私は懐疑的です。タダと聞けば誰でも彼でも寄ってくる。ひどい時には同じ人がグルグルまわってやってくる(笑)。こちらは上質な価値を伝えたいのだから、いいものを適正価格で買う人がターゲット。ちょっとお金を払ってもいい、という、こちらの情報発信を受け止めることのできる人を集めるためには、敢えて有料にすることがイベントの質や効果を高めるためには欠かせないと思うのです。もらって、後はバイキング方式。ごはんと具材を用意しておいて、自由に楽しんそう。そうやって実際に家庭での海苔無料でサンプルを配布したり、無料でワンコインで四切の海苔を購入してでもらう。余った海苔はお持ち帰りいただけます。マスコミでは、今の若い人達は自己中心的で食に無頓着という風に報じられますが、実際に出会ってみると、妊婦さんや小さい子どもの若い母親の意識は高いですよ。妊婦さんは鉄分が豊富と聞けば海苔を見直しますし、食育という観点から海苔の栄養を伝えれば若い母親にも響きます。専業主婦ではなく働いているから毎日すべて手作りというわけにいかなくても、土日だけはきちんと手づくりで食卓を囲みたい、という意識もちゃんとある。そういう人に京都の老舗料亭の懐石料理ではなく、和食の原点である海苔を、素晴らしい素材としてもう一度伝えたいのです。長寿社会になって、世帯人数は激減しています。昔は四人家族がスタンダードでしたが、今や一人世帯二人世帯の方が圧倒的に多い。食べ切れる量というのが激変しています。全型10枚ではなく、四切10枚にして、こだわったものをちょこっと差し上げる。直売所でよく「お返しを考える負担がないようにちょこっと」という要望はほんとに多いです。保存食ではなく食べ切り新鮮な海苔。量を少なくして上等な海苔を買いやすい価格に設定する。ギフトは出会いの切り口ですから、直売所でリアルな消費者の声を聞きながら、どんどん挑戦していきたいと思います。●私も関東ブロックでのご講演の後で自宅女子会をした時にやってみましたが好評でした!●実際にどんな風にイベントをするのですか?●日本の健康長寿を支えるベーシックな和食の発信ですね!百貨店で手まきごはんのイベント子どもの笑顔が連鎖する。第41回日本茶業関東地区協議会総会で。四切10枚10パックで500円。これでイベントに参加できる。個人情報保護法を考慮して、顔写真の公開はいたしませんのでご了承ください。14佐賀県有明海漁業協同組合〒840-0034 佐賀県佐賀市西与賀町大字厘外821番地の2電話:0952-24-3351 FAX:0952-23-2152http://www.jf-sariake.or.jp/

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