父を亡くして三年夜が寂しい ひとり暮らしの母が テレビを消して1人の居間で急須でお茶を淹れるとき。湯呑みに注ぐ茶の音が 小さく確かに耳に響く。「ああ 答える人がいないこと。と母が言うおいしい」という独り言に言う寂しさを味わう明石 哉子1
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